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裏表(マクシーム×アラム)

 フリーリクエストで『心の眼』赤目影人様より頂きました。

 
マクアラです。

 またもおねだりして頂きました(殴

 アラムが滅茶苦茶可愛いですw



 続きよりどうぞ。
 



「アラム!」

「何だよ?」

「何だ、あの報告書は!」

「あ゙?」


部下達の前だというのに、今日もマクシームとアラムは口論していた。



「また始まったよ…」

「毎日毎日、よく飽きないよな、あの方達も…」

「だな…」


部下達の方も、毎日のことで見慣れたため、最初の頃のように驚かなくなった。


マクシームとアラムは、事ある毎に口論している。

それが毎日続けば、いくら部下達でももう何も言わない。


と言うより、皆、自分の命の方が大事なので、わざわざ命を削るような真似はしないだろう。



「ったく、おい」

「あ、はい!」

「俺は部屋に戻るから、ヴィクトールが来たら上手いこと言っといてくれ」

「了解しました」


そう言うと、アラムは足早に自分の部屋へと向かった。

 


「ったく、マクシームの奴…」


部屋のベッドに寝転がったアラムは、先程のことで悪態を吐いていた。


「いつもいつも、俺に指図しやがって…」

「悪かったな」

「∑!?」


聞き慣れた声がして、アラムが慌てて飛び起きると、軽く開けたドアに寄り掛かったマクシームがいた。


「なっ、お前いつから…ッ」

「つい先程来たばかりだ」


マクシームは、ドアを閉めてアラムのいるベッドの前へ行った。



「さっきはすまなかったな。いつものこととは言え、部下の前だといつもああなってしまうんだ」

「だったら、いつもあれでいればいいだろ?」

「生憎、お前の前と部下の前とでは別なのでな」

「せめて統一しろよ…」

「なら、お前と一緒にいる時のにするが、それでもいいのか?」


いつも裏表が激しいマクシーム。
その両方を知っているアラムは、その言葉に戸惑って、口許のマスクに手を当てた。


 


「まぁ、お前がいいのなら、俺は構わないんだが…」

「嫌だ」

「…?」


マクシームが立ち去ろうとすると、その手をアラムが強く掴んだ。


「俺以外の奴に、笑いかけるな…」

「…独占、したいか?」


マクシームの言葉に、アラムは小さく頷いた。


「くす…、安心しろ、俺はお前のものだから」

「…///」

「そして…」


マクシームは、ベッドに腰掛けているアラムと同じ位置まで視線を落とし、不敵に笑った。



「お前は俺のものだ」

「…!!/////」


不意に抱き締められ、アラムは紅くなった。



「死ぬ時も、一緒だったらいいのにな…」

「…そう、だな…」


そう言って背中に腕を回すアラムの額に、マクシームは軽く口付けた。




END.

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