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2010.05.03 Monday 22:51
裏表(マクシーム×アラム)
フリーリクエストで『心の眼』赤目影人様より頂きました。
マクアラです。
またもおねだりして頂きました(殴
アラムが滅茶苦茶可愛いですw
続きよりどうぞ。
「アラム!」
「何だよ?」
「何だ、あの報告書は!」
「あ゙?」
部下達の前だというのに、今日もマクシームとアラムは口論していた。
「また始まったよ…」
「毎日毎日、よく飽きないよな、あの方達も…」
「だな…」
部下達の方も、毎日のことで見慣れたため、最初の頃のように驚かなくなった。
マクシームとアラムは、事ある毎に口論している。
それが毎日続けば、いくら部下達でももう何も言わない。
と言うより、皆、自分の命の方が大事なので、わざわざ命を削るような真似はしないだろう。
「ったく、おい」
「あ、はい!」
「俺は部屋に戻るから、ヴィクトールが来たら上手いこと言っといてくれ」
「了解しました」
そう言うと、アラムは足早に自分の部屋へと向かった。
「ったく、マクシームの奴…」
部屋のベッドに寝転がったアラムは、先程のことで悪態を吐いていた。
「いつもいつも、俺に指図しやがって…」
「悪かったな」
「∑!?」
聞き慣れた声がして、アラムが慌てて飛び起きると、軽く開けたドアに寄り掛かったマクシームがいた。
「なっ、お前いつから…ッ」
「つい先程来たばかりだ」
マクシームは、ドアを閉めてアラムのいるベッドの前へ行った。
「さっきはすまなかったな。いつものこととは言え、部下の前だといつもああなってしまうんだ」
「だったら、いつもあれでいればいいだろ?」
「生憎、お前の前と部下の前とでは別なのでな」
「せめて統一しろよ…」
「なら、お前と一緒にいる時のにするが、それでもいいのか?」
いつも裏表が激しいマクシーム。
その両方を知っているアラムは、その言葉に戸惑って、口許のマスクに手を当てた。
「まぁ、お前がいいのなら、俺は構わないんだが…」
「嫌だ」
「…?」
マクシームが立ち去ろうとすると、その手をアラムが強く掴んだ。
「俺以外の奴に、笑いかけるな…」
「…独占、したいか?」
マクシームの言葉に、アラムは小さく頷いた。
「くす…、安心しろ、俺はお前のものだから」
「…///」
「そして…」
マクシームは、ベッドに腰掛けているアラムと同じ位置まで視線を落とし、不敵に笑った。
「お前は俺のものだ」
「…!!/////」
不意に抱き締められ、アラムは紅くなった。
「死ぬ時も、一緒だったらいいのにな…」
「…そう、だな…」
そう言って背中に腕を回すアラムの額に、マクシームは軽く口付けた。
END.
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